夏の日差しよりも熱いファイルメーカー・フリークたちは今回も各地から続々集合!このオフ会で、確実に何かを求めて。 |
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■■ミーティング概要■■ |
Demo1) 『XmChartを使った予約表作成に挑戦-三度目の正直』わしざわ歯科大学前クリニック 鷲沢直也氏 Speaker紹介:本業は歯医者さん。お忙しい中、毎回新潟から泊まりがけでFM-Tokyoに参加され、ITMediaに紹介されるほどのファイルメーカーProの使い手です。 自己紹介) Demo2) Demo3) フリーディスカッション) ■■詳しい報告■■ |
Demo1) ▲Top 「XmChartを使った予約表作成に挑戦-三度目の正直」わしざわ歯科大学前クリニック 鷲沢直也氏 ●使いやすさはクリックで 歯科医院では一般的に紙の予約表を使い、日々の予約状況の把握を行っている。 例として示された予約表にはビッシリと予約状況が書かれていた。 1枚の予約表で250名程度の予約を管理することができるそうだ。 この予約表をファイルメーカー Proで表現するために、1度目は繰り返しフィールドを採用したが、レイアウトの柔軟さに乏しく挫折。2度目はポータルで表現して、良いところまでは来たのだが、多くの医院に対する標準化やカスタマイズの手間などの問題があり再び挫折を味わった。 3度目の開発である今回では、ファイルメーカー Proの画面上で、予約表をガントチャート*として表現し、さらに使いやすさの面を考え、予約を取りたい時間帯をマウスクリックすることで予約の手続きが行えるようになると良いのではないかと考え、医師医師は開発に臨んだ。 ●座標を取り出す そこで採用されたのが「Factory's FileMaker Plug-in」**。このプラグイン使用するとマウスクリックの座標を取り出すことができ、画面上の表現されている時間帯のどの位置がクリックされたかを特定することができるようになった。 座標さえ分かれば、あとはチャートを各方法を解決すれば、ガントチャートによる予約表を作ることができる。 ●xmCHART 「xmCHARTはとにかく簡単でおもしろい」と鷲沢医師は説明する。このプラグインは、高機能で多機能。そしてサンプルが豊富な上に、サンプルグラフの描画を行うための引数(計算式)をコピー/ペーストで自分のデータベースへ移植することができる。 複数のサンプルを比較し、いらないところは削り、他のサンプルの引数から一部だけを移植。Y軸やX軸の太さや色、それぞれのラベル位置など、トライアンドエラーを繰り返すことで、自分が欲しい形に近づけていくことができた。 ●ダイナミック(動的)にチャートを描画 ■初期プレースホルダの例 OpneDrawing()からCloseDrawing()の間に損記述されているのが、プレースホルダになる。ここのプレースホルダに入るべき引数の内容を計算フィールドで作成しておき、実際にチャートを描画するときにプレースホルダと計算式で作成される引数の内容をSubstitute関数で置き換えることで、描画に必要な引数を作成することができる仕組みだ。 たとえば「[OpenChart_AM]」というプレースホルダを実際の引数に置き換えるには、Substitute(gDummy,”[OpenChart_AM]”,”OpenChart(340;50;260;266;on)”)のように行う。 このようにプレースホルダを上手に使用することにより、効率よく簡単にチャートを描くことができる。確かに鷲沢医師のデモンストレーションを見ていると、自分でも簡単にチャートが作れるような気になってくる。 ●アポイントヘルパー 何ヶ月かすると、この開発途上版に多くの機能が付加され、「アポイントヘルパー」として世の中に送り出させることになるかもしれない。 その時にはまた、FM-Tokyoで先行デモンストレーションをお願いしたいものだ。 ●まとめ 【資料】 *「ガントチャート」 **「Factory's FileMaker Plug-in」 ***「xmCHART」
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自己紹介) ▲Top 今回も初参加の方が2〜3割ほど。ということは7〜8割の方が定着した常連メンバーと言うことになるのでしょうか。様々な職、立場におけるファイルメーカーとの関わりや現在の状況を付け加えての自己紹介は、毎回とても興味深いのです。 |
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Demo2) ▲Top 「初心者脱却大作戦」茂田カツノリ氏 FileMakerはフィールドを定義しレイアウトを作ってというところまでは簡単だけれど、その先で壁に当たってしまう人も多いでしょう。そこで、その壁を突破するには「これとこれを覚えれば大丈夫」という知識を、「ファイルメーカー関数事典」の著者でもある茂田さんにピンポイントでレクチャーしていただきました。 ※FileMaker Pro 6を対象としています。 ●最初に誰が使うのかを意識するということ ●データベースの設計の中核とは1レコードの意味を明確にすること ●作成のルール ●関数について ●スクリプト ●まとめ (reported by Yasuhiro Okuda) |
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Demo3) ▲Top 「Filemaker Mobile 7 vs ファイルメーカー Mobile 2.0」坪川昌嗣氏 Palm等のMobileツールに対する造詣の深い坪川さんによる、導入手順まで含めたデモがあった。 新しい機能としては、転送時のデータの絞込みが出来る、母艦であらかじめFM7を立ち上げてなくても転送作業をはじめることが出来るなど、多少の性能向上は見られるが、基本的に従来のバージョンとの大きな違いはなく、転送できるのは1ファイル、当然FM7シリーズにおいては1テーブルのフラットなデータのみで、「リレーションで繋がる関連レコードのデータは表示できない」という部分は一緒である。 しかし、これを使う用途で思い浮かべられる、倉庫に持っていって、在庫の管理業務などして、PC上のメインデータと連動させる場合においては、PDAのメモリ能力などを考えれば必要十分なのだとは思う。 ただ、今後のPDAの市場が不透明ということもあり、小型HDD搭載の高性能CPUが載った(しかも低価格の)PDAでも出てこないと、この製品の存在意義自体が変わってくる可能性があるように感じた。やはり私見ではあるが、コンパクトでもパワーとデータ容量の大きなマシンの上で、FM7シリーズのメリットである1ファイル内の複数テーブルが扱えるようなら、活用範囲がもっと広がるような気がする。 (reported by Takao Tsunemori) |
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[フリーディスカッション(という名の山本先生の数分のデモ)] ▲Top 今回も熱いFM-Tokyo、充分に濃いデモが3つ行われてもまだ足りず、かねて用意の山本先生の乱入があり、都合4つ目のデモが行われた。 ※このレポートを読もうというような方でこのカタを知らない人は少ないかと思いますが、一応説明しますと、都立広尾病院の小児科の先生で、medical macintosh主催の山本康仁氏です。そのへんのシステム屋さんに発注したら1千万ぐらいかかりそうなものを当直込み4日ぐらいで作ります。 で、そのデモ内容はというと、「FileMaker Proによる電子カルテ -紙カルテを超えることから始まる電子カルテ-」という非常に意義深いものが7分間(と本人はおっしゃっていたが、実際は13分ぐらい)行われた。 ということで、本来の座談会コーナーも一瞬行われたような気もしたが、上記のデモに関する質疑応答が数分間行われたところで時間切れとなった。フリーディスカッションは次回に乞うご期待。
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編集後記) 今回も前回と同じく45名の参加者で大盛況! 最近のネタは高度なものが多い中、ファイルメーカーの数ある書籍の中でもベストセラー本を多く書かれている茂田氏に、まだ始めたばかりの方向けのデモを依頼したところ、快く引き受けていただけました。その解りやすいデモ資料はもちろんファイルメーカーで作成され、その中に無意味な(失礼)バナー広告が入っているちゃめっ気さは、実はひょうきんな氏の性格をよく表していて、とても楽しませていただきました。 ところで前回の自分の言葉はどこへやら、レポートの作成がいきなり遅れてしまいましてすみません!8月のレポートだと言うのに、気がついたら秋も終わりです。オフ会が終わってすぐにやればいいのに、なんだかほっとして一同気が抜けてしまいがち・・。担当の皆さんから各原稿があがったのは次の10月のオフ会直前だったのですが、それからさらに1ヶ月あたためていたのは私でございます。←反省! それでもやっぱり、ご感想、ご意見等お待ちしております。 >>fmtokyo-info@filemaker.gr.jp (Shin Ninagawa) |
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懇親会) |
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