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過去のミーティング報告(2004/06/12)

台風から変わった強い低気圧が来ていたので、どうなるのか間際まで不安のあった今回だったが、なんとか回復して傘の出番は無くて済んだ。しかし、なんと熱風が吹き荒れたのはこの勉強会の会場の中だった!
ミーティング概要
Demo1)
『暮らしの伝承郷VR版』埼玉大学教養学部 大河原麗偉氏

Speaker紹介:学業とデベロッパの2足の草鞋を履く好青年。今年8月のDevcon(FileMaker Developer Conference)初参加に向けて気合いが入ります。

自己紹介)
参加者全員による恒例の自己紹介。

Demo2)
『FileMakerPro7とFileMakerDeveloper7日本語版! さてどう使う?』
参加者皆さんによるディスカッション

[フリーディスカッション]
->> 今回はDemo2の時間枠と合わせて後半はディスカッション拡大版となりました。

詳しい報告



Demo1) Top
「暮らしの伝承郷VR版」埼玉大学教養学部 大河原麗偉氏

題材の紹介
大河原氏が紹介したのは、福島高専の卒業研究として行った「E-ラ−ニングでの発見学習の研究」をテーマにしたバーチャルリアリティサイトの構築事例。このサイトでは、福島県の「いわき市暮らしの伝承郷」における展示施設の紹介を行い、また、実際に展示施設・展示物についての知識をインターネット経由で得ることができる。
いわき市 暮らしの伝承郷 VR版

紹介されたサイトでは、暮らしの伝承郷に展示されている旧家の建物や展示物(囲炉裏や各種民具)をクリックすることで、VR画像と音声で解説を得ることができ、民家内部では、部屋の移動もクリックで行え、民家の間取りに沿って移動して展示物を見られるようになっている。VRの作成、解説音声の録音も自作で行ったとのこと。
良くできたサイトになっているので、ご興味のある方は是非一度サイトを訪れていただきたい。

ファイルメーカーProはどこに?
紹介して頂いたサイトですが、ファイルメーカーProはいったいどこで使用されているだろうか?
そんな疑問に大河原氏が行った説明によると、サイト内で任意の場所に設置されているVRや音声解説などの表示にファイルメーカーProが利用されているとのこと。確かにリンクにマウスカーソルを合わせると、ファイルメーカーPro特有のURLがブラウザのステータスエリアに表示される。リンクをクリックすることで、ファイルメーカーProへ問い合わせを行い、データベースに保存されているテキストや、VR画像ファイル、音声データファイルのPath情報などを元に次のページを動的に生成しているのだと大河原氏は言う。 実際のデータベースを見ることはできなかったのが残念。

まとめ
ひとことで言うならば、ファイルメーカーProと連携したサイトとしてプロの目から見ても良くできたサイトになっている。これを高専在学中に作ったと言うところがまた感心。これまで学生さんが作ったシステムを何例か見たことがあるが、大河原氏が作成した【暮らしの伝承郷 VR版】サイトはその中でも、苦労と工夫の跡が見られ、とても良いサイトになっている。技術的に良くできているということもあるが、利用者にとっても、良くできたE-ラーニングサイトであるといえるだろう。
※VR:バーチャルリアリティ
(reported by Yukio Takaoka)

自己紹介) Top
参加者全員による恒例の自己紹介

今回はいつも新潟からいらっしゃる鷲沢先生をはじめとして、出張のタイミングが合ったということで、九州と北海道の方も参加があった。東京を中心とした地域に根ざした勉強会であるにもかかわらず、遠方からの参加者も増えており、ますます賑わいを見せています。

Demo2) Top

『FileMakerPro7とFileMakerDeveloper7日本語版!さてどう使う?』
参加者皆さんによるディスカッション 司会:竹内康二氏

FileMaker7シリーズ、使ってみてどうだったか、そして今後の展望
冒頭に、「リリースされたFileMaker Pro7を使ってみたことのある人?」と質問したところ、1/3程度の参加者の手が上がった。
そして新シリーズの良い点、悪い点に関しての論議をはじめたのだが、辛口な意見も多くでた。さすがにデベロッパーの方も多く集まっているだけのことはあり、今後長期間に渡り使っていく仕事のツール(=メシのたね)に対する要求ポイントが高いのは当然のことなのかもしれない。以下簡単に列挙すると、

良い点
運用中にフィールド定義、パスワード管理ができる。
もっとも顕著な効果としては、データの多い大きなファイルで「修復」作業が格段に早くなった。
ネットワーク使用時に平文でデータが流れず、パケット盗聴されても以前よりも安全性が高くなった。
悪い点
FMP6までの運用ファイルの移行に関し、関数の変更(Leftb等のいわゆるバイト関数は無くなった)により、それらを多用したファイルについては動作不全をおこすものがあり、検証に時間がかかりすぎるなど、かなり難しい部分がある。
やむをえない点なのだが、文字コードがUnicodeになったためもあって、古いOSが対応しない。そこでWin9X系やMacOS9x以下などの載った古いマシンを早急に引退させていかないと切替られない。(これは世の中の流れを止められないのだが・・・)
開発のベースになる部分で共用したい中途作成物のテーブルの複製が出来ないために、開発効率が阻害される。
Windows環境において、1テーブルにまとめずに単純に従来通りの1システム=複数ファイルという形態で、別のファイルを参照して値一覧に用いた場合、実用上ストレスがかかるほどに速度低下する。
その他気がついた点等
複数画面が使えるので、スクリプトを使うときに、別画面でフィールドにカーソルが入っているとエラーを起こす場合があるので、スクリプトステップにそれを回避する設定を追加しておくのが確実である。
文字のカラーなどを変える関数が追加されたので、16進数の変換、確認など出来るツールが欲しいと感じる。

以上のような話で、これを表面的な部分だけを読んでしまうと、否定的な意見が目立つように見えるのだが、今後改善していくことが予想されるものを含め、「プロとして当然の要求」に過ぎないのだと思う。使いたくないツールならここまで熱くなって、文句を言うなんてこともないのだ。使わないから話も終わり。つまり、我々の期待度数はケタ違いに高いのかもしれないのだと思う。だからこそ、我々としても、使い勝手で「?マーク」がつくような部分は、どんどん意見を出して、それを改善してもらえるように風通しをよくする必要性を感じた。


FileMaker Server 7、FileMaker Server 7 Advanced

発売の待たれるこれらの製品、英語版のFileMaker Server 7の評価版をプレビューし、画面を見ながら討論が続いた。

気になる点としては、それぞれの製品が価格に見合ったものとして出来ているのか?という点。

ファイルメーカーのWeb公開で比較的多くのアクセスがあるシステムを、従来のUnlimitedで運営することに限界を感じていたユーザー/デベロッパーは多かったようであり、従来製品でパフォーマンスを高めるには、複数台での構成でトラフィックを分散をさせるなど、かなり高いノウハウを要求されるものであった。

そのため今回のServer版、及びAdvancedに対する期待は大きく、下のようなテーマに関して、議論が白熱した。

・構成をシンプルにしてもパフォーマンスが高くなるのか?

・公開する際の安全性の向上は?(従来のものでは公開するファイルの安全性をより高めるには、かなりの工夫が必要であった。)

・外部拠点との共有などでの安全性は高くなったのか、速度はどうか?

・Advancedに利用できるプラグインはどういったものになるのか?


(reported by Takao Tsunemori)

[フリーディスカッション] Top

今回は、後半が前回流れてしまった座談会コーナーの拡大版となりました。
FileMaker6シリーズまでの質問コーナー 司会:高岡幸生氏

従来製品を使っていて、まだ移行には積極的でない会社、デベロッパーでお客さんがまだ従来製品で動いていて、変わるのに時間がかかりそうなところは多い。そんな中での蓄積されたノウハウが飛び交ったコーナー。

Windows版(2000、XP等での問題)でレイアウトモードで「CTRL」+「C」で多くのフィールドの複製などをやっていると、かなりの確率で強制終了する。
回避策としては、Server版で公開して、クライアントから作業をする方法、「QuickKey」等のキーボードエミュレーションで「メニューから選択」の動作をさせると問題が出ない。Windows9x系を使う等の案が出された。
今からスタートする案件、馴れた従来の6で作りこむのと、7でやるのとどちらがいいか?
6のクライアント版の追加購入は出来なくなっていて、VLA等も終了している。そのため、先のメンテナンス等まで考慮するならばFileMaker6という選択肢は無いだろう。

その他あったのだが、気がつくと新しい7の話題になってしまうのはご愛嬌。上記のように、新規案件からは、新しいシステムへの移行が加速していくことが確実であろうことが確認できたと思う。便利でパフォーマンスが向上した部分を生かしたシステムつくりをしなければいけないし、また色々と勉強が必要だ。しかし、FileMaker社は「使い勝手重視」の姿勢は常に持ちつづけていくようなので、恐がらずに前進していこうと、そんなことを考えさせられた座談会コーナーだった。
(reported by Takao Tsunemori)


編集後記)
今回も45名もの参加者で大盛況でした。北から南まで日本全国規模な感じがしてきますね。ここのところ、毎回ファイルメーカー7の何らかの製品の発売が発表され話題に事欠きません。お楽しみが一杯な一方、ユーザーとしては現在使用中の旧バージョンのものはいつまで使って行けるのか、移行はどれくらい工数見積もるべきか、不安が隠せないのも事実かと感じました。それぞれのペースでFM7への道を歩んで行くものだと思います。
さて、お気づきかと思いますが前回からレポートそのものをいろいろな方にご協力いただきDemo単位で取りまとめた署名記事として掲載するようになりました。今後も現場の状況はできるだけレポートできるといいなぁとは思っています。

ご感想、ご意見等も頂ければ嬉しゅうございます。

>>fmtokyo-info@filemaker.gr.jp

(Shin Ninagawa)



懇親会)
オフラインミーティングの本編終了後は,お楽しみの懇親会です。
新宿に場所を移して18:30からこちらにのみ参加の方も含めて、総勢37名!続いての二次会は26名。朝方まで頑張った皆さん、お疲れ様でした。


※写真は個人の許諾を得て掲載しています。

※無断転用は禁止です。

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ディスカッション

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